ついに2012年8月,北方謙三氏著の『楊令伝』の文庫版が完結しました。
物語についても色々書きたいところですが,今回は自分なりにこだわった,購入書店について書きます。
非常にどうでもいいことですが,楊令伝を買う時に,以下のようにして購入する書店を制限しました:
- 全巻別々の書店で購入する。
- 文京区内の書店で購入する。
- できるだけ中小書店で購入する。
実は私は色んな書店のブックカバーを較べるのが好きで (集めるほどではありませんが),また読書後もブックカバーをしたままにすることが多いので,折角なので全て別々の書店で買えば,ブックカバーで何巻か判別できる (ああ,あの時あの本屋さんで買ったなあ,ということも思い出せる) ので面白いかな,と思いました。
また,実は楊令伝の前の物語である同著者の『水滸伝』文庫版も,全て別々の書店で購入していました。その時は地域で制限することもなかったので,それほど大変ではありませんでした (特に大手書店をよく使いました)。
今回はさらに自分が住んでいる文京区に限定し,しかも大手書店はできるだけ使わないというように,みずからハードルを上げたため,中盤以降は非常に苦戦を強いられました (Twitter にもよくつぶやきました)。10巻付近が非常に苦しかった。小さな書店をやっと見つけたのに楊令伝を置いていなかったり,何とか発見して買おうと思っていた書店が,さて行ってみると数日前に閉店してしまっていたり,と不運もありました。11巻で丸善,12巻で文教堂という大手書店を使わざるを得なかったのも非常に無念でした。でも物語が面白く,月一の発売後にじっくり書店を探すことができなかったのです。
最後には大学生協を使うという「奇策」を使い,何とか確保できました。
まあくだらないことではありましたが,書店を探すことによって文京区を色々散歩することもできたし,達成感も得られたのでよかったかなと思います。
以下が15巻+別冊の計16巻です。右上から左に1234, 5678, という並びです。
やはりこうして並べてみると,色んなカバーがあって楽しいです。買ったときの思い出も甦ってきます。なお15巻は大学生協購入で,自分でいくつかある好きなカバーを勝手にかけろ方式なのですが,企業広告入りでちょっと異色です。当初は文京区の図書館で貰った森鴎外生誕150年記念カバーにしようかと思ったのですが,これはこれで案外アリですね。
買った書店をまとめると,
- 第1巻:南天堂書店 (本駒込)
- 第2巻:Booksアイ (大塚 (茗荷谷))
- 第3巻:BOOK EXPRESS (巣鴨)
- 第4巻:ブックスユニ (本郷)
- 第5巻:あゆみBooks (小石川)
- 第6巻:あおい書店 (春日)
- 第7巻:芳文堂書店 (小石川)
- 第8巻:山下書店 (後楽)
- 第9巻:音羽ブックス (音羽)
- 第10巻:誠文堂書店 (白山)
- 第11巻:丸善 (後楽)
- 第12巻:文教堂書店 (本駒込)
- 第13巻:往来堂書店 (千駄木)
- 第14巻:成文堂書店 (関口)
- 第15巻:東大生協 (本郷)
- 読本:オークスブックセンター (後楽)
ていうか3巻の巣鴨 (文京区じゃない) ってなんだよって感じはありますが (汗)。まあ当時は文京区限定と考えておらず,4巻くらいから思いついたというのが本当のところです。
さて,何年後になるか分かりませんが (5~6年後か?),3部作のラスト,『岳飛伝』の文庫版はどう買うか…。
物語も勿論楽しみですが,どう買うかも恐らくまた悩む (かつ楽しむ) ことでしょう。