ThinkPad X220 の HDD を SSD に換装

あんまり PC ネタ書かないので場違い感がありますが,去年のもあるし,一応実績ということで。

この年末年始を利用して,昨年購入した ThinkPad X220 の HDD を SSD に換装しました。

ノート PC:ThinkPad X220 (詳細スペックはリンク先の PDF の 428747J を)
SSD:PLEXTOR M5P 256GB

SSD は秋葉原の TSUKUMO で 1/5 に 20,280円 で購入。別に正月特価というわけではなかったですが,この年末年始は9連休だったにもかかわらず実家でゴロゴロしているだけだったので,まあ旅行するのに較べたら2万円くらい大したことはない,などと考えてしまい購入。また外付けケースプレゼントのキャンペーンをやっていたことも後押しとなりました。

M5P と特典ケース

M5P と特典ケース。いずれも開封前。

SSD の種類は,ノート PC の仕様からまず第一条件として 7mm のものということになり,今回の M5P の他には Samsung の 840 や 840 PRO,Intel 520,Crucial m4 なども候補でしたが,特典に惹かれたというのが正直なところ (笑)。
容量は,増設できないノートなので最低 128GB は欲しいところですが,256 GB もだいぶ安くなってきたので,交換するなら余裕を持たせるためにも 256GB にすると決めていました。

2013年の神田明神

2013年の神田明神

今年も神田明神の写真を無意味に載せておきます。

さて換装ですが,lenovo ThinkPad X220購入メモThinkPad X220のSSD換装 詳細メモ という記事がものすごく参考になり,リカバリディスクの作成から換装まで殆どここの通りにいきました。改めて感謝の意を表したいです。
ということで換装時の手順などは省略します。
前回の Lavie N の時との比較では,換装作業は前回以上に非常に簡単で,しかも前回は IDE だったのに対し今回は SATA だったせいか,前回は「バキッ」という感じだったコネクタの抜き差しも,すり抜けるようにスムーズでした (逆に不意に抜けるのではないかとちょっと不安もある)。また,HDD を取り出すときのベロも,マウンタと一体化しており,元々 HDD に付いていたそのマウンタを SSD に付け替えるだけで再利用できました。

一応気になった点を述べると,換装前の HDD と,換装する SSD ではコネクタが異なりました。以下の写真を参照 (上が SSD (M5P),下が HDD; Seagate Momentus の 320GB,7200rpm)。
といっても,SATA の電源コネクタとデータコネクタ (写真の左と真ん中) は一緒で,HDD のみ,4ピンのコネクタ (右端) がありましたが,これは IDE 時代の電源コネクタではないかと思います。互換性のためと思われ,SATA の電源コネクタのほうでノート PC から電源が供給されるなら接続は不要のはずです。デスクトップ用の HDD でも,IDE → SATA の移行期に,やはり SATA 用電源コネクタと IDE 用の汎用の4ピン電源コネクタが両方付いていました (最近は知りませんが,今でも付いているのかもしれません)。

SSDとHDDのコネクタ画像

上が今回の SSD である M5P で,下が元々付いていた HDD。

とはいえ,外観からは何とも言えず,前の HDD が IDE 用電源コネクタから電源を供給されていた可能性もなくはなかったので,起動するまではちょっと不安でした。
勿論実際には何の問題もなく起動しました。

今回は換装にあたって,前回もそうでしたがディスクイメージのコピーではなくリカバリを行なうことにしており,前述の参考記事も参考にして,16GB の USB メモリにリカバリディスク (ディスク?) を作成していたのですが,USB 3.0 対応だったためか,リカバリは僅か10分ほどで終わりました。

一応,換装前後の CrystalDiskMark の結果を載せておきます。測定条件はデフォルトのままです。左が換装前の HDD の結果,右が換装後の SSD の結果です。

CrystalDiskMark_HDD CrystalDiskMark_SSD

当たり前ですが,さすがに速い。ただ,ウィルス対策ソフト等の常駐ソフトなども特に切らずに実行したし,あくまで簡単な確認のためなので,公称やニュースサイトの記事などよりは若干遅めかもしれませんが,SATA 6Gbps で接続されていることは間違いないと考えられます。
前回の Lavie N への換装と較べても桁違いに速くなっています。ただ,前回の記事と比較すると,HDD の速度も随分と向上しているなあと思います。実際のところ,HDD のままでもそこまで不満になるほど遅かったわけではないです。

と,いうことで,速さの体感はこれからですが,ThinkPad X220 に M5P の換装は特に何の問題もなくサクッと行なえました。

LaVie N (2004年モデル) の HDD を SSD に換装

この年末年始を利用して,学生時代に使っていた実家のノート PC (Lavie N LN500/9DB) を強化しました。

具体的には,

  1. HDD を SSD に換装
  2. メモリを 512MB (256MB x 2) から 2GB (1GB x 2) に増設

を行いました。とりあえず 1. について画像を織り交ぜて書きます。
iPhone の分解とかに較べるとニーズが皆無かと思いますが,まあ自分の備忘録になれば十分。

まず,このノート (PC Watch の記事,これの Pentium M 1.5MHz モデルだが厳密には直販で買ったのでスペックは異なる) は HDD が IDE 接続されています。IDE 接続の HDD は最近あまり聞かないし,実際選択肢としてはそんなになかったが,入手性や価格から CFD の CSSD-PMM64WJ2 にすることにしました。
この SSD は J-Micron の JMF612 というコントローラを搭載しています。SSD 登場直後からベンチをチェックしていると,「J-Micron = プチフリ」という印象がありますが,調べたところでは,JMF612 はいわゆるプチフリが起こることはないようです。

1/2 に秋葉原の Tsukumo で 9,980 円で購入。ついでに IDE 接続の 2.5 インチ HDD ケースを購入。
1/2 の神田明神
写真は地下鉄御茶ノ水駅を降りて秋葉原に向かう途中に,神田明神通りから見た 1/2 の神田明神。左に見える店で甘酒を買ったことが何度かあります。

さてここからは取り付け。

ノートを裏返して右側 (写真では上側) のネジ留めされたパネルを開けると,すぐ HDD にアクセスできます。
但し HDD と筐体もネジ留めされているので,それも外す必要有り。
そうしたら,HDD の先端についているフィルムを引っ張って HDD を引き出します。結構力を入れる必要があったと思います。

取り出した HDD と取り付ける SSD
左が取り出した HDD,右がこれから取り付ける SSD です。ここでとりあえず気になるのが,HDD に付いていて引き抜くときに引っ張ったフィルムです。HDD 全面に張ってあります。
これを SSD に張り替えようかと思ったのですが,かなり強く粘着しているので断念。
なのでその代わりにセロテープを取り出し側に張って代用としたのですが,次に取り出す時は途中ではがれてしまう可能性が50%くらいあり(笑)。まあそんな必要がなければよいのですが。

SSD を装着するときは,単に押し込むだけ。然し写真を見ても分かるように端子が何十本もあるので,少しでもずれていたらちゃんと入らないのではないかと不安になりますね。
実際,押し込むときはなかなか嵌らず焦りました。最後に「ドゴッ」って感じで何とか入りました。
以上で換装は終了。

そしてリカバリディスクから OS を再インストール~XP SP2当て~XP SP3当て。
無線 LAN が全然ダメになって,ON スイッチを押すと必ずブルースクリーンになるという最悪の状態になりましたが,NEC のサポートサイト (121ware) からドライバを入れたら解決。

HDD CrystalDiskMark 結果SSD CrystalDiskMark 結果
CrystalDiskMark 結果。左が換装前の HDD,右が換装後の SSD の結果です。
OS を入れた直後ということもあるかもしれませんがものすごく数値が上がりました。
Read を見るとシーケンシャルリードが約4倍,512Kランダムリードが約6倍,4Kランダムリードが約56倍!という結果に。(なお4K QD32 は NCQ 用ベンチということで,IDE-SSD は NCQ に対応しているはずがないので無視。) ライトはリードほどではありませんが,それでも数倍にはなっています。
ベンチを見慣れた方だと,最近の 200MB/s を軽々と超えた SATA の SSD に較べてしょぼいと思われるかもしれませんが,これでも元がひどいので十二分に速いです。

体感としても,別物と思えるほど早くなりました。換装前は,それこそブラウザのタブを切り替えるだけでも数秒かかったり,エクスプローラで「新規作成」をしようとするだけで数十秒待たされることもありましたが,そういったことは一切なくなりましたし,起動・終了もかなり速くなりました。
もっとも,この辺りはメモリを2GBにした効果も確実にあると思うので,どこまでが SSD の恩恵かは分かりませんが。

ということで年末年始は楽しめました。
メモリも含めて1万5千円程度で済みましたが,これであと XP のサポートが切れるまでは快適に使えそうです。